忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



Drive-By Truckers「Southern Rock Opera」2001

今月は結構買うものもあってですね、なんとMonster Magnetの新譜なんかもあるんですけど、

全部投げ打ってDrive-By Truckersを聴いています。

Drive-By Truckersはジョージア州はアセンズのバンドなのですが、なんだかものすごい勢いでハマりまして、ごそっと買い込んでどっぷり浸かり中。そうだ…私はこういうのに飢えていたのだ……

というワケで2001年のアルバム「Southern Rock Opera」です。タイトルからも想像に難くないように、南部の英雄…たくさん名前を挙げてありましたが、特に Lynyrd Skynyrdに捧げられた コンセプトアルバムです。それはもう恐ろしい勢いで音、演奏、歌詞の全てから愛が表明されてまして、それがまた例えようもなく稲本の心の中の何かと共鳴するのです。その名もずばり「Ronnie & Neil」という曲はもうなんだか色んな意味で涙を誘われました。

サザンロックを基調としていますが、カントリー、ブルース、スワンプ色も強く、かなりルーツ寄り。ぶっといトリプルギターと酒焼けしたみたいなしわがれボーカルが最高の、超絶くどくてこってりした南部ロックを 二枚組のボリュームで 堪能出来ます。この滲み出てくる「業の深さ」的なものや「血の濃さ」的なものと「どん詰まり感」にはすっかりやられてしまいました。

サザンロックが好き〜でも基本中の基本とサザンロックっぽいやつが好きなのよー…とか言っていた私ですが、何かこれは取り返しの付かない感じがします。軽快でカントリーパンクっぽさもある曲や、キャッチーなメロディのバラードも良いのですが、なんといっても超絶ドロドロでスローなヘヴィチューンが魅力。興味のある人はネットで「Where The Devil Don't Stay」なんかを探して聴いてみてください。私はこれで堕ちました。

…しかしこれ、バッティングしそうでバッティングしないジャンルなのだなー。渋谷のタワレコではRock/Popsの階ではなくその上の階のカントリー(Alt-Country)コーナーに置いてありましたよ。

ともあれ1月には新譜も出るようで…コンスタントな活動もまた嬉しいバンドなのでした。

OFFICIAL
MY SPACE
PR


Days of the new「Days of the new」(red) 2001

私がこれについて書かないでどうする……
というわけでDays of the newです。グランジ終焉期に鳴りもの入りでデビューして、見事にそのまま消えてったと思っている人が多そうな気がするんですが、日本盤の出なかったこの3枚目!これがとんでもない名盤でした。

一枚目(黄色)を出した時、リーダーのトラヴィス・ミークスはまだ16とかそこらでした。平均年齢の低さと演奏力、ポストパールジャム、AIC的なということで結構売れたそうです。が、ミークスが自分以外のメンバーを全部首にして、一人で作った二枚目(緑)、これがどうにもすっ飛んでた!曲のアウトラインそのものにあまり代わりはないのですが、バイオリンやらチェロやら色々やってみました的なアレンジというか、あまりのミークスのどーにもならない才気煥発っぷりに、一部の人が撃沈され、私も見事に沈みました(リアルタイムではないのですが)。

さて、3枚目。2枚目が売れなくて日本盤は出なかったが、かろうじてOUTPOSTから出た3枚目!ちょうど9.11の後で入荷がえらく遅れた記憶があります。今でも聴くと感極まる時があるのですが、初めて聴いたときの衝撃ったらなかったです。重くて(超重量級だ)暗いアメリカのロック。カントリーやウエスタンの匂いは更に濃厚になり、モダンロックとかいう枠組みには絶対戻れないところまで来ています。暗いのはもうとことん暗いのですが、鬱い暗さではなく、土着的な日の当たらなさというか………所謂アメリカンゴシックの暗さです。土臭く、血なまぐさく、埃っぽい。且つヘヴィ。このアルバムで初めてエレキギターを取り入れていますが、主体はやっぱりアコギ。それでこの重さというのは、とりあえずの重さを求めてラウド系を聴いていた私には驚きでした。演奏、ボーカルのテンションも凄まじく、各パートのアンサンブルは完璧。その後色んな良い音楽に巡り会いましたが、DOTNのこのアルバムに対する思いは変わっていません。

そんな私の恋心ですが、次のアルバムを待って待って待って待って、ああもう6年も待たされています。その間ミークスはプロデュース業を少ししたり、オーバードースでぶっ倒れたりしていましたが、コンスタントにツアーは行い、今はスタジオに入っているようです。マイスペに上げられている新曲(元々はファンサイトに上がっていた曲ですが)はもの凄く良いのでおすすめ…と書こうと思ったら消えていた。
http://www.myspace.com/treecolors
オフィシャルはこちら。ライブ音源が聴けます。
http://daysofthenew.com/
アコースティック版もいいんですが、バンド形態での音源はアグレッシブで本当にかっこいいなぁ。

ミークスという人は、小僧のくせにDoorsトリビュートライブで「The end」を歌っても許されたような、そんなやっぱり凄い人なんですよ。待ってるうちにもう30近くなっちゃったけどな。


High Tide「Sea Shanties」1969

奇跡の轟音サイケ+エレキバイオリン!!ずっと噂には聞いてきましたが、実際に聴いたらマジで驚いた。Blue Cheerとガチで殺りあったって負けやしないヘヴィさ、いきなりどうかしているギター、そしてそこに突っ込んで来て大バトルを繰り広げるのがなんとバイオリン。そのバイオリンもキててすごい良い。みんなやりたい放題のカオスっぷり炸裂な2曲目「Death warmed up」は素晴らしいとしか言いようが無いです。名盤はやっぱり名盤なんですな。

微妙にトラッド風味も感じさせつつも、ずいぶんとHR寄りで私にはとても聞きやすい。近年のロックの表面的な「ヘヴィ」に飽き飽きしている人へ。

あと、バイオリンのサイモンさんは解散後HAWKWINDへ行った。うんうん。


Matthew Good「Hospital Music」2007

7月31日にリリースされたばかりの新譜で、ソロとしては3枚目のアルバムになります。CDは注文しているのですが、待ちきれないのでiTunesストアで落としてきました。中身はですね……サイトのストリーミングでしつこく聴いていたので今更という感じなんですが(試聴出来るというのも良し悪しですなぁ)、全体的には結構地味で、ある意味内省的な雰囲気になっていると言えなくもないです。まだまだ聴き込まないとどうとも言えないので、これからまたガンガン聴きます。じゃあ記事書くなよという話ですが。

シンプルなようでいてストレートではない、キャッチーなのとはまた違うけど耳に心地よいメロディと、芯はしっかりしてるけど繊細でむちゃくちゃに素敵(としか言いようが無い)ボーカルは全くもって健在です。なんつっても絶妙なビブラート具合とリリックの載せ方が素晴らしい。ソロになってからの『歌モノ』としての完成度はここに極まれり、という気もします。非常に奥行きと立体感が感じられるプロダクションも緻密さがあって宜しいです。一曲目からいきなり重いのもいいし、デモの時から大好きだった「Black Helicopter」が入ってるのも嬉しいしなぁ。ちなみにダニエル・ジョンストンとDead Kennedysの(!)カバーも演っていますよ。

このアルバムにまつわる話はサイトの方で読んでくださいませ(丸投げ)。まぁちょっと…めんどくさい話ではありますが。


なんだか恐ろしくまとまってませんが、興味のある人は買え!


Dirty Sweet「Of Monarchs and Beggars」2007

先日FOUNDATIONの「CATACLYSMIC ABYSS」を見てたら、ツアーフッテージでこのバンドの「Baby come home」が使われてまして。非常にツボだったんでチェックしたらアルバム発売前でしたのでアマゾンで予約。そんでやっと届いたDirty Sweetの1stフルです。

いやー…これは……wktkしながら待っていた甲斐があった……ちょっといきなり完成度高過ぎじゃね!?サザンロックでカントリー(あんまりブルージーではない)。非常に大陸的でカラッとノリの良い曲が詰まっています。「Baby come home」みたいなロックンロールもいいんですが、なんつっても「Delilah」とかのバラード系が秀逸。オルガンもいいねぇ。泥臭いのは泥臭いですが、サウンドプロダクションも含めてかなり垢抜けてて、ディープな音ではないので売り方によってはかなり…クるかもしれません(稲本が売れる!と言って売れたためしはありません)。

でもアルバム発売前にビデオに曲を使ってたのが凄い気になる…たぶんサンディエゴ繋がりなんだけど誰かの身内か?


Matthew Good「White Right Rock & Roll Review」2005
カナダの歌唄い兼政治活動家Matthew Goodのソロ2枚目。音の感触自体はシンプルにになっていますが、よく練られたメロディが並びます。ホント聴き飽きない。特にヒドゥントラックの「Hopeless」はベタでベタで最高!曲も歌詞も演奏もいいけれど、やっぱりMattの声って他にはない魅力があるなぁ、とボーカルにあまりこだわりのない私のお墨付きです。

今延々作業中なので、作業しながら最初から最後までずっと一緒に歌ってます。あ、隣の部屋新しい人が入ったんだっけ……
忍者ブログ | [PR]

(C)this is the devil does / ブログ管理者 いなもと
Blog Skin by TABLE ENOCH