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Electric Wizard「Come My Fanatics...」1997

買いに出かける時間がなくて新譜はまだ聴いていないのですが、ライブに向けて1stと2ndカップリング盤をでろでろと聴いています。

ふひひ、と嫌な笑いも出てくる程どうかしちゃってる2ndです。ジャケも素敵ですよね。ウルトラスロー・アンド・ヘヴィー・アンド・シィィィッック。まさしく沼で半分沈みながらひくひくと痙攣している瀕死の人、というようなサウンド。聴いていると「明日は早起きしなくてもいいや」とか「働かなくてもいいか」とかそういう思いで心を満たされます。今の私がそうです……ダメだよ…ダメな人間だよ……

Electric Wizardが凄いのは、ひたすらに遅く重い異常な音世界の中で、ふとブルージーで味わい深いギターソロを挟んでくるところで、これが、これが逆に奈落の底にくるりくるりと舞いながら落ちて行くようなミラクルな感覚を(私には)与えてくれます。1stもいいんだけど、やっぱり2nd。あとSUPERCOVEN。聴けば聴く程素晴らしいアルバムです。


まだ行ってもないDoom Age Festivalですが、今後も続いてくれて色んなバンドが日本に来るといいな…………ブ、ブブブBlood Farmersとか……いやなんでもない忘れて。
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**今月のSmall Stone**今月のSmall Stone**



The Glasspack「Dirty Women」2007

ケンタッキー州はルイヴィルの飲んだくれのおっさんたち4まいめ。なんだもう……暑いよ!!MC5、Stooges系のぶっ飛ばしサウンドとサザンロックなレッドネックテイストと、珍しくパンキッシュな汚いボーカルがナイス。前半はなんとなく流してしまったんですが後半がヤバイ、「Play It Loud(with the Rock'n Roll Outlaw)」(なんつータイトルだよ)と「Louisiana Strawberry」が熱い、熱過ぎる。特に「Louisiana Strawberry」は10分程度の頑張っちゃった曲で、ファジーなギターを堪能出来ます。なお、バンド名にアルバムタイトル、曲名、アートワーク、音のどこを切っても頭が良くないのは言わずもがなです。

ちなみにマイスペ(アドレスも頭悪過ぎる!笑)
http://www.myspace.com/kentuckymotherfuckers


Hangnail「Ten days before summer」1999

ネットラジオで久しぶりにHangnailの曲を聴いて、そういや1stってどんなアルバムだっけかなーと引っぱり出してきてみたら……これが記憶にあるより断然良かったりするので困りものです。

リー先生のRise Aboveに所属していたHangnail。ベーシックなブリティッシュハードをベースにやってて、どろどろでろでろした部分は少なく正統派ハードロックのリスナーにも受け入れられやすいかもしれない。ZEPっぽい雰囲気もあるよね。ただ、妙に堅実な印象があってはっちゃけっぷりが足りないのと、音の密度が低いのが難点だなーと思いながら昔も聴いてましたが、結局弾けること無くいなくなってしまいました……ああ………。でもこの1stフルは勢いまかせなとこもあり普通に格好良い(ということに気付いた)ので、たまには思い出してみてください(笑)


ちなみに今はこんな感じに…たまたまSouthern Lordのサイトの辺うろちょろしてて試聴したらなぜかHangnailっぽかったのでよく読んだらその通りだった。でも…う〜ん……どうかな………
http://www.eolb.com/


Greenleaf「Agents of Ahriman」2007

あ は は は は
やっと届いたぜGreenleafの新譜「Agents of Ahriman」。いやまぁなんだ…やっぱりカッコ良かったよ!!前にも紹介したようにDozerのドラムの人が主体になって、スウェーデンのその辺のバンドと組んでやってるプロジェクトがGreenleaf。サザンロックのノリにドゥーム/ストーナー的にイーーーーヴルで胡散臭くて薄暗い味付けがしてあります。彼らの本家の方もいいバンドですが、正直に言うと私はこっちの方が好きです。堪らない。Five Horse JohnsonやBlind Dogとかの爆走系とは別のベクトルで、所謂デザートロックとも少し違う、なんか妙に洗練された趣も…ってそうそんなの言うの私だけ?後半少しダレ気味だけど、そのダレ気味な曲も『ダレる』という味があって大変に宜しい。

5曲目「The Lake」がいいな。8曲目の「Sleep Paralysis」もいいな。タイトルは『金縛り』って意味ですよ論文用の文献のおかげで使えない単語にばっかり詳しくなったですよ。まぁそれはいいとして全体通してとにかく気持ちがいい。ちょっとしたオルガンの使い方や後ろで鳴り続けるギターの旋律(というかあれ)もあまりにツボりすぎて涙腺まで刺激されるぜ(晩酌後なので許して)。


Earthless「Rhythms from a cosmic sky」2007

USのサイケデリックスペースジャムバンドのアルバム。3曲入り約45分。スペーシーだけどラリぱっぱではないタイトな演奏で、ちょっとクラウトな風味もあり。(ジャンル内では)非常に分かりやすい音で癖があまりないので、HawkwindやAMTはちょっとクドくて…という気分の時にでもどうぞ。一曲目と二曲目は20分程あり、二曲目はかなり聴き応えもあってイイカンジなのはなのですが、個人的にはもっとコンパクトにまとめた方が逆に面白いんじゃないかと思うです(偉そう)。3曲目はThe Groundhogsというバンドのカバー。全体的にはなかなか好感触でオススメです。

リリースはTeepee Recordsより。ちなみにEmericaのwild rideのビデオで曲が使われてたりとか…あの時はちょっと嬉しかった。


ついでにTeepeeのサイトより引用。

Earthless is the brainchild of Mario Rubalcaba, Mike Eginton & Isaiah Mitchell. Rubalcaba a prolific drummer has worn the alias of Ruby Mars during his stint with Rocket From The Crypt.(略)Mario was a member of Tony Alva’s Alva Team skateboarding crew.

!?
へぇ〜。


Datura「Visions for the celestial」1999

ニュージーランドのバンドでしたが、このアルバム以降全く音沙汰がないようです。Kyussタイプのヘヴィロックで、そこからデザートっぽさを抜いて代わりにオリエンタルな味付けをした感じ。ジャケットを見てもらえば分かるか。全体的にスロー目な曲が多く、低音のうねりが気持ちよい。特にラストを飾る15分程の「Mantra」はスピリチュアルな雰囲気のパーカッションもカッコいい素敵な曲です。サウンドプロダクションも含めて、丁寧な印象があったので色々期待出来ると思ったんですが…随分前にこのアルバムを買ってから、たまにチェックしてみたりしてるんですが、地味にフェードアウトしていって今はどうしているのか…知ってる人はこっそり教えて下さい。

でも何故か去年?にリイシューされてる…のか?まぁ、見かけたら是非。

35007「Phase V」2005

さて、現時点での35007の最新アルバムはこちら、「Phase V」。「Into the void〜」との間が埋まっていないので、98年から05年の間の音楽性の経緯について詳しくは書けないんですが、まぁスペーシーな浮遊感と構築美のどっちかいうと非ロック部分を更に増幅させた音になっていると思います。ポストロック的とも言えるし…一種のトランスでもあるわな。ただ、ストーナーとかけ離れて行っているようで、その根底にあるのがヘヴィロックということは聴いて取れるので、その辺安心して聴けますです。そして全曲インストで……とは言え「Into the void〜」の時点でボーカルの有無はあまり関係なく、完全にボイスエフェクトとして機能していたので、インストであることで大きく印象に違いは出ていません。曲名も「20 09」とか「23 32」とかミステリアスで良し。う〜ん、本当に変わったバンドです。最高。

日本でいうとDead Pan Speakersが感触は違えど案外近いところにいるかもしれません。こっちもかっこいいですよ。
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(C)this is the devil does / ブログ管理者 いなもと
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