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Revolting Cocks「Cocked and Loaded」2006
ミニストリーが母体になり、FRONT242やクリス・コネリーなんかが参加していたEBM界のお祭りプロジェクト、リヴコがなんと新譜をー!というわけで去年はちょこっと盛り上がったりしてたわけですが、これがなかなかやっぱり良いアルバムだったんですよ。基本的なところは何にも進歩していない、下世話で下品で愉快な仲間達!今回のゲストはなんつってもジェロ・ビアフラとButthole Sufersのギビー・ヘインズ。ハマりまくりです。元ネタも分かれば更ににっこり!もうちょっとEMBよりでもいいかなー、と思ったりもしましたが、直球過ぎるジャケも含めてなんだか微笑ましい気持ちにもなる一枚でした。

って今更リミックス盤とカップリングした2枚組国内盤が出てる…うがー!
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coil「musick to play in the dark vol.1+vol.2」2000
今日出かけた折に、久しぶりに西新宿をうろうろしてたんですが、なんと!念願かなってvol.2を見つけました。去年リイシューされてたんですね…「ape of naples」以降すっかり離れてたのでリサーチ不足でした。しかし、なんでかわかんないけど結構な値段したなぁ。昔amazonで買ったもののvol.1が届いてしまい、そんなことをしているうちに手に入らなくなっていたvol.2。レコード屋(どこかは察して下さい)で胸に抱きしめて小躍りですよ。ちなみにウチにあるvol.1はセカンドエディション。ジャケはもっと黄色掛かった色合いなんですが、エディションで色味が違うんかな。


「musick to play in the dark」はcoil後期の名盤と断言出来る傑作。電子音、ノイズ、ピアノ、ジョン・バランスの呟き、全ての要素が荒野を微かな電子ノイズが渡って行くような、どこか寒々しい音ですが、これがもう言葉に出来ないくらい素晴らしい。即興っぽい電子音楽から構築美のテクノ、どこかサティ風のピアノが旋回するものに、宗教曲風の詠唱が心を揺らす「Batwings(a limnal hynm)」、案外バラエティに富んだ内容です。特にvol.2の最後を飾る「Batwings」は本当に名曲。

vol.1は6曲、vol.2は7曲入りでどちらも一時間弱。計120分の小旅行へ出かけることが出来ます。
dirtdish.jpg
Wiseblood「Dirtdish」1986

ジム・フィータス(この時はクリント・ルイン名義か)とSwansのロリ・モシマンによる最強ユニット、Dirtdish。何度聴いても震えがつくくらい格好良い超名盤。ロリ・モシマンの生み出す反復メタルビートとFoetusの構築する偏執的な音世界が融合(地獄ですなぁ)。「Someone Drowned in My Pool」とか、歌詞も含めてドス黒さが堪らない。全体的にはエッジが効いた早めの曲が多くて結構聴きやすいと思うのですが、そんなかに鬼な気狂いミニマル「Death Rape 2000」をぶっ込んでくるあたりが憎いぜ流石だぜ!

Wiseblood名義ではもう一枚「PTTM」というEPが出てますが、こっちはかなりジャジーな音になっててそれもまた失禁ものの格好良さ。


Coil「The Golden Hare with a Voice of Silver」2002
ロシアで発売された2枚組リミテッドエディションのベスト盤。これを聴いてから思いっきりCoilにのめり込んだ(遅い)。ベストとは言え、しっかり練られた構成が秀逸で個人的にはオリジナルアルバムに匹敵する素晴らしさ(ベストは作品として数えない派)。一枚目は割と聴きやすい曲を、二枚目はアバンギャルド色の強い曲中心。よく、Coilは初期はLSDまで、あとはMoon's Milkあたりからが良いと言いますが、こうやってベストで年代問わず聴くと殆ど時代性を(良い意味で)感じないというのは凄いなぁ………基本的に二枚目の格好良さは異常。

しかしAmazonなんかだとCoilのものは大体2万超えますね。私ももちろん未入手のものが多いので(電車で紛失して見つからなかったあの二枚が痛い、痛過ぎる)、Coilは追いかけるのが一番つらいアーティストです…


Swans「Filth/Body to Body,Job to Job」1983/1984
Swansの1st & 2ndのカップリング盤。Swans大好きです。「Filth」はうっかり2枚持ってます。初期はjaboe加入前なので、とにかく重い、遅い、怖いの3拍子を極めきったある意味異常にエクストリームな音楽性が素晴らしい。遅い、というと語弊がある気もするんですが、がっしゃんごっしょんと鳴り響く、殺伐というか荒涼としたメタルビートは失禁もの。サウンドメイキングの面から言うと、重さでは現在のヘヴィな音楽に負けてしまいますが、当時のニューヨークのジャンクな雰囲気のおどろおどろしさが凄い。この混沌っぷりはただごとじゃないので襟を正して聴きましょう。

本当は一番好きなアルバムは「Children of God」だったりするんですけどね…
  

Scraping Foetus off the Wheel「Hole」1984
Scraping Foetus off the Wheel「Nail」1985
先日Thirsty Earからリイシューされた(のにもう在庫がないらしい)、『なにはなくともこれだけは』な二枚。もちろんリアルタイムで聴いていたわけはありませんが、(83年生まれですから)Foetusは私の青春だった。高校生の時に出会ったこの二枚がどれだけ私の音楽人生を変えたか。いやはや思い返せば色んなとこで道を間違っている。

この二枚を聴いて何に感動したかというと、ドス黒いメンタル面と音楽的実験精神が見事に融合していたこと。なんか『みんな死んじゃえ!』と言いながらどっか褪めたクールな目線で完璧に構築された世界は、高校生自分の稲本には刺激が強過ぎたのでした。「Lust for death」の意地の悪さなんか最高で、ああ、あのチャカポコしたシンセの音の格好良さったらなかったね。

もちろん自分にとっても大事な二枚ですが、80年代こっち方面のアングラ音楽の歴史にとっても最重要盤と言えると思います。願わくばリイシューでなくてリマスタリング盤を……
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(C)this is the devil does / ブログ管理者 いなもと
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